研究会の歴史

 日本看護クリティカルシンキング研究会の設立の歴史は、他の研究会とは少し変わっています。
設立当初は、どちらかといえば海外でのセミナー参加者の同窓会の趣がありました。
簡単にご紹介すると、1994年シアトルのワシントン大学看護学部でカリキュラム開発セミナーに参画し、日本から21名の教官が参加しました。米国の看護のカリキュラムにはクリティカルシンキングを取り入れ評価することが義務づけられていました。

カリキュラム開発について学んだことも有意義でしたが、異国の地で楽しく語りあった仲間達のネットワークを維持していきたいという希望が多く、勉強会を発足したのがこの会の第一回の目的でした。それから会を重ね、メンバーも多少入れ替わり、素晴らしい実践をされている臨床の方も参加するようになりました。

小規模な会で、メンバーも全国にちらばっており、思うような活動ができません。しかし参加するのが楽しく、有意義な研究会にするよう、研究会集会の運営方法を少しずつ変えてきています。2000年の集会はパトリシア・アンダーウッド教授を迎え、興味深い講義と討論を行いました。ただ講義を聴くのではなく、日本人の考え方や看護について、自分自身の意見を明瞭に表現できる素晴らしい会員の方達が討論を盛り上げました。