報酬面もひとつの手段でしょうが  この記事だけ見ると、「結局病院ってお金なのね」などと思われる方が出てこないことを祈るしか無いのですが、病院を維持する側としては・・・  この件はリソース不足が明らかなのですから、お金の話で限られたリソースを取り合いをするのではなく、そのお金で新たな人的資源を生み出す方向に持っていけば良いと思っています。どのような格好になるのか知りませんが、この取り組みがお産難民の増加につながる事態になると本末転倒です。  個人的にはセルフケアが出来ていて定期的に検診に行く妊婦さんに対して、金銭面での負担を軽減させるようにしたほうが、よっぽど効果的な気がします。 胎児への影響について言及しないといけないでしょうねぇ たしかに刺激的な発言ですね。私はベストセラーになった「バカの壁」は読んでいません。タイトルがどうにも不快で読む気が起こらなかったのですが・・・「アホの壁」ならなんとなく読んでいたのかな? いやーでも小ばかにされてる感じがするので読まないでしょうネ。 うーんだめかな? さて、養老先生は禁煙学会とやりあう様子も無いようですし、タバコの与える影響や研究について十分承知の上の発言でしょうから、ことさら触れる気も無いのですが、 ご本人の影響力を考えると、生まれてくる新しい生命や乳幼児について、もう少し配慮していただけたらよかったなぁと思います。 未来を担っていく子どもたちが、健康で元気に育つよう、遠ざけることの出来るリスク(疑いも含む)はなるべく遠ざけるようにすることが、私たち上の世代の責任だと思っています。 でもタバコって吸殻はゴミだし、歩きタバコは周囲の人の火傷や失明に繋がりますし、医学的な問題以外にマナーの問題も大きいんですよね。JTはキャンペーンをしていますが・・・ 妊婦のかかりつけ医(救急搬送問題) 札幌でも同様なことがあったようですが、 http://www.excite.co.jp/News/society/20070904110037/Kyodo_OT_CO2007090401000166.html これらのニュースで共通しているのは「かかりつけ医」がいなかった事です。 かかりつけ医がいるほうが良いに決まっていますが、引越しされるケースなどもありますし、 本人が妊娠に気がつかないケースもありますでしょうから、100%というのは無理だと思います。 「かかりつけ医」がいる妊婦さんは、出産というイベントに対しての「備え」と考えると 防災の話と一緒かと思います。 地震の備えを一切していない人(例えば私のことですが)は、今地震が起きたらそこにあるステレオに襲われたり、棚が降って来るんだろうなと思います。 地震の怖さは承知しているつもりですが、つっかえ棒とか買わなくてはいけないですし、いろいろお金がかかってしまうので、したくても出来ないというところでしょうか。無論その際のリスクは承知で自己責任なのは当然です。 だからといって、声を大にして言える話ではありません。 災害時にもし私を救出してくれる人がいたならば、私の救出には棚やらステレオの下敷きになっているので、貴重な時間と労力を費やすことになるでしょう。 そのせいで救えるはずの人が救えなくなったら私はとんでもない大ばか者です。(反省)  さて話は戻りますが、現在の産科医不足は深刻ですし、すぐに医師の数が倍増するわけでもありません。結局患者さん(妊婦さん)自身にがんばってもらわないことにはどうしようもないことだと思っています。 そして、がんばれるような環境作りに少しでも貢献していくのが私の役目だと思います。 備えと違う視点で考えると・・・ 妊婦さんと医療スタッフは同じ船に乗って出産という港を目指しているわけで、 妊婦さんが良いお産を迎えるためには、 お互いを理解し、協力しあっていく姿勢が必要なのだと思います。 かかりつけ医のいない妊婦さんは、大海原を一人でボートを漕いでいる感じでしょうか。 で、救急搬送は海上保安庁の艇やヘリコプターの緊急出動の話かなと思います。