大阪医専 医学概論2018
(臨床学部臨床工学学科)


授業メニュー
第1回 医学および関連する分野

第2回 人間の生命

第3回 健康と病気

第4回 現代医学

第5回 保健医療提供体制

第6回 病気の原因

第7回 病気による身体の変化

第8回 病気の診断

第9回 医療で発生する情報

第10回 病気の治療とリハビリテーション

第11回 病気の予防

第12回 医学の歴史

第13回 未来の医学



第1回医学および関連する分野

医学・保健医療について(教科書第1章AB,第10章A)

教科書

≪系統看護学講座 別巻≫医学概論
http://www.igaku-shoin.co.jp/bookDetail.do?book=5362

医学とは

・・・学

体系化された知の集合体

医とは

http://kanji.jitenon.jp/kanji/245.html
http://dic.nicovideo.jp/a/%E5%8C%BB
病気を治す。治す人のこと。
「病気」に対してアプローチする学問

自然科学(基礎医学・臨床医学・予防医学・環境医学・産業医学)
社会科学(医療システム・病院管理学・福祉医療・医療経済学)
生命倫理
医学教育

医道

医術は技術であり仁術

サイエンスとアート

それぞれの特徴は表1参照
アートとサイエンスのバランス

医療

医学的実践
→(20世紀後半)+「予防的な検診」「健康教育」→生活上の配慮
医師によるもの→看護師の役割→多職種によるチーム医療
「医療」と「保健」の世界の融合
setonet20160521-39.png(250943 byte)
setonet20160521-53.png(163855 byte)
地域と医療の統合に資する 情報活用の考え方 −不足の観点からみる医療2.10− より)

「健康になるための医療」「健康でいるための保健」という考え方ではなく「生活するための保健医療」
単純に 健康=病気ではない ではない
→社会的に満たされた状態

健康の定義について(公益社団法人日本WHO協会)
http://www.japan-who.or.jp/commodity/kenko.html
都市再生 健康・医療・福祉のまちづくりの推進(国土交通省)
http://www.mlit.go.jp/toshi/toshi_machi_tk_000055.html

本日のお題

医学と医療の違いについて思うところをのべよ

授業後補足

お題に対する皆さんのご意見まとめ

医学とは
1-1)学問
1-2)病気の人々を治療するための1番土台となるもの
1-3)医学は治療方や医療とはどんなものか、医療のことについて学ぶこと
医療とは
1-4)治療行為
1-5)直接患者さんに関わること
1-6)どんな方法であれ病を直そうとすることだと考える。それが、無意味な事であっても。
1-7)現場でしか学ぶことができないのが医療
1-8)20世紀後半からは「予防的な検診」と「健康教育」の意味も加えられた
1-9)医学をしっかり頭に入れた上で初めて医療ができる
1-10)基礎的、基本的な土台である医学があってこその人々を守ることのできる医療なのではないかと感じた
1-11)医療は学問でない.医療は限りなく科学に近づいている
1-12)医学は誰でも自由に学ぶことが出来るが、医療の場合は違う.しかし、AEDなど一般の人が使うことを「医療」とするならば話は変わってくると思う
1-13)医学に基づいた実際の現場で役に立つ技術の要素が多い
1-14)医療は資格がいりますが,医学は資格はいりません
1-15)様々な分野で得た知識を結集させ、病気を治すためにより大きな力としたものをチーム医療というのでは



第2回人間の生命

QOL、倫理、死への対応について(第1章C,第10章B)

生体・・・自発的な働きをする
言い換えると観察者の思い通りの動きをしない
生理学・・・生物の生命現象の解明
「人間の死」(P13)

死によって生であったことが明らかになる
例えば野球選手を引退するには野球選手であることが必須
故に自発的な動きが観察できなくなると死亡説が流れたりする
【都市伝説】死亡説が流れた芸能人 (NAVERまとめ)
http://matome.naver.jp/odai/2137811109237515001

倫理

倫理と道徳の違いは?
以前、深夜のテレビで見た映画でそんなフレーズから始まる映画見たけど・・・
倫理=実践道徳で外的な要因により変化するもの(私の解釈)
<参考>
Q.道徳と倫理の違いは何ですか?(まさおさまの 何でも倫理学)
http://blog.goo.ne.jp/masaoonohara/e/3b64566428d683bbea6d895c4abaf2bf
倫理とはなにか(日本看護協会)
https://www.nurse.or.jp/nursing/practice/rinri/text/basic/what_is/index.html

医の倫理

WMA医の倫理マニュアル(日本医師会)
https://www.med.or.jp/doctor/member/000320.html
共感、能力、自律

生命倫理

医療提供側が考えなくてはならない倫理
どこまで他者の人生に介入することが許されるのか
技術の進歩、文化背景などなど

倫理原則

Principles of Biomedical Ethics(googlebooks)
https://books.google.co.jp/books?id=_14H7MOw1o4C
臨床倫理:臨床現場における倫理的検討方法(日本耳鼻咽喉科学会会報 Vol. 120 (2017) No.4 p.456-457)←配布
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibiinkoka/120/4/120_456/_article/-char/ja/
自律尊重原則
善行原則
無危害原則
正義・公正原則

精神科看護ガイドライン2011 および 精神科看護者のための倫理事例集2011(一般社団法人日本精神科看護協会)
http://www.jpna.jp/sponsors/pdf/nurse-case-2011.pdf
委員会事業 政策・業務委員会(一般社団法人日本精神科看護協会)
http://www.jpna.jp/sponsors/committee-policy.html
連載:技術者倫理入門(新技術開発センターテクノビジョンダイジェスト)
http://pe.techno-con.co.jp/technovision/series/back9_1304d.html

QOL

質の話⇔量の話
長く生きていれば(指標:年齢)=当人にとって幸せなのかはよくわからない
<参考>
短命県体験ツアー〜青森県がお前をKILL〜実施!(青森県庁)
http://www.pref.aomori.lg.jp/release/2015/55081.html
不健康でも魅惑的「青森県がお前をKILL」ツアーに行ってみた(女性自身)
http://jisin.jp/serial/%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%84/%E4%BB%8A%E9%80%B1%E3%81%AE%E7%94%BA%E3%83%8D%E3%82%BF/23207

本日のお題

現在そして未来の自身のQOLの向上にはどのような事が必要か

授業後補足

お題に対する皆さんのご意見まとめ

2-1)自然環境を大切にしていくこと
2-2)生きる意味とは何かを考えること
2-3)クラスのみんなと仲良くしているのでQOLは良い.彼女が居れば現在の僕のQOLは最高
2-4)やはり、健康.健康には自分自身や周りで支えてくれる家族や友人が必要.温かい愛を持った人が必要
2-5)好きなことをする.自身が考えるQOLは変わってくるので合ったQOLを自身で探し、見つける必要がある
2-6)ストレスを感じないような生活.テレビを見たり、ラジオを聴いたり時間を気にせずに寝る
2-7)自分が将来どのような自分になっていたいかという理想を考えてそれに向かって努力する事.自身のQOLの向上に必要な事は自分の今の人生に満足しているかを考える事
2-8)規則正しい生活が必要.仕事をして賃金を得ること、三食の食事をとり、適度な運動をすること
2-9)自分の好きなことをたくさんすればいい.
2-10)幅広い知識とそれを活用する柔軟な思考力そして運
2-11)人に大切にされて、自分も人のことを大切にすること
2-12)自分が自分らしく生きられる.私は、自分の好きな趣味、好きなことに没頭する、好きなことで生きていく.刺激のない日常は生きていると感じない
2-13)普通の日常生活を送りながら自分の趣味をちゃんと出来ること.ゲーム無しでは駄目みたいな状態.、仕事の給料を貰い、自分の趣味にお金を使えたらいいな
2-14)趣味など自分の興味のあることをする.もし、興味のあることなどがなかったら、本当に人生が面白くない
2-15)目標などを作ることが必要.目標がなくなると、何のために生きているのかわからなくなるから
2-16)知識、経験
2-18)事故や事件に巻き込まれることなく暮らせるという普通が一番。生活の質は今で満足しているので現状維持が大切だと思いました。あとお金も大事
2-19)人生は何よりもお金が必要で、地獄の沙汰も金次第.

第3回健康と病気

病気の定義と分類について(第1章D,第3章1〜5)
配布資料無し

病気と人間

メーヌ=ド=ビラン

・健康はわれわれを外へ連れていく
・病気はわれわれをうちに連れ戻す
行ったり来たりすることで人生を深く考えることができる
→(エピソード)病気になったことで「良かったこと」を聞いた話

最も豊かなヒューマニズムの世界との付き合い方が必要な時代(溺れないように)
→死の悲しみとの付き合い方が必要なこれからの保健医療(受け入れどのように昇華させるのか)

健康とは

健康生活の実践が必要
第一回の授業参照
健康教育の目的≠病気に関する知識獲得
→行動の変容によりあるべき健康生活の実践と習慣化

病気の理解と分類

病気の定義

ICD(国際疾病,傷害および死因統計分類) P170-171参照
国際的に病名を共通のコードで取り扱う。→世界規模で状況把握
但し、時間の流れには勝てない
・病態の変化
・新たな疾病

標準病名マスター作業班(標準病名マスター作業班)
http://www.dis.h.u-tokyo.ac.jp/byomei/index.html
ICFイラストライブラリー 日本語版 (イラストのコピーライト 国際医療福祉大学 高橋泰先生)
http://www.icfillustration.com/icfil_jpn/top.html
WHO−FIC(WHO国際分類ファミリー)とICF(国際生活機能分類)(第一回社会保障審議会統計分科会生活機能分類専門委員会参考資料2)
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002ksqi-att/2r9852000002ksxp.pdf

急性疾患と慢性疾患

急性疾患・・・完全な治癒が期待される
慢性疾患・・・完全な治癒が期待しにくい(現時点で・・・将来は)

病気と心のはたらき

神経症と心身症の違いなど

医学の体系

基礎医学と臨床医学

専門医制度の話

欧米諸国に見られていた専門医制度が1967年以降導入

2018年度に新制度へ・・・
日本専門医機構
http://www.japan-senmon-i.jp/

授業後補足


第4回現代医学

医学の体系,医療技術,EBMについて(第2章5)
<配布資料>
倉持武,1968年 札幌 ドナー,松本歯科大学紀要28,1999
https://mdu.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=1466&item_no=1&page_id=13&block_id=17
P1-P6まで印刷して配布


現代医学の特色

近代自然科学の発達によるところが大きい
表2 20世紀以降の医学に関して主要な部分は覚えること

治療医学の展開

化学療法・・・なんらかの化学物質が病原体に奏功するのでは
臓器療法・・・臓器または抽出物を用いた治療
臓器移植・・・倫理的な葛藤(日本では1968年に初めて実施された)
<参考資料>
作家・渡辺淳一を誕生させた「和田移植」(本の話WEB)
http://hon.bunshun.jp/articles/-/3973
脳死の話・・・P160「死の判定」参照
<配布資料>
倉持武,1968年 札幌 ドナー,松本歯科大学紀要28,1999
https://mdu.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=1466&item_no=1&page_id=13&block_id=17
P1-P6まで印刷して配布

栄養学・食事療法・・・壊血病・・・ビタミンCの欠乏
<参考>
【恐ろしや!】超悲惨な大航海時代の食事と雑学あれこれランキング! (ランキングシェア)
https://www.rankingshare.jp/rank/xscbkvkcie

予防医学の展開

生ワクチン(毒性を弱めた)⇔不活化ワクチン(毒性を無くした)

MEの発展と検査・診断学の展開

検査を目的としたものが治療へ(IVR)

超音波

音の反射とその時間を用いて画像を作る
超な音波と言うのは、周波数が人間の可聴域を超えてるから
人間の可聴域・・・20Hz〜20kHz

CT

CTスキャニングの話・・・データを推測する
joho20160722-22.png(202000 byte)
データを「わかりやすく」と「わかりにくく」と −医療分野の情報化− より)

MRI

共鳴現象を利用・・・音叉
磁場を発生させるというところがCTと違う(逆に放射線は利用しない)
失敗百選 〜MRIにボンベが引き込まれて男児に衝突〜
http://www.sydrose.com/case100/257/

リハビリテーション医学の展開

完全に治すことを目的とするのではなく、ある程度の病気や障害があってもそれを上手に使いこなす

臨床医学とEBM

根拠に基づくというが、根拠をベースに考えることが必要で単に根拠を理由にそのまま適用するわけではない

本日のお題

科学の発展は様々な事柄について,丁寧に考えなくては解決しない状況を作り出しました.
今更過去には戻れません.現状を土台に新たな世界を作らなくてはなりません.
例えば,臓器移植に関する話は複数の方の命に関わる事柄を丁寧に考えなくてはならない.
客観的に捉えると命の大切さはだれしも変わらないと考えていますが,主観的に捉えて変わらないとは言い切れないように思います.
さて,主観により命の大切さが人により異なるとするとしたとき,何によって変わると思いますか?
<参考>
中野幸子,改正臓器移植法を論題にしたディベート授業の試み―看護学生の倫理観の傾向を知る―,大阪信愛女学院短期大学紀要46号,2012
http://www.osaka-shinai.ac.jp/library/kiyo/46.html


授業後補足


お題に対する皆さんのご意見まとめ

社会(生活・活動していく上での仕組み)の一員として捉えた場合と,家族の一員としての違いについて考える機会になったように思います. 皆さんはその両方について想いを巡らすことのできるようになることで,患者さんのご家族に寄り添うこともできるのではないでしょうか. そのためには普段からご家族や身近な人と悔いることが無いように日常でのお付き合いを大切にしておくことなのだと思います.

さて,私も色々考えさせられる出来事がありましたが,幸いにもかなり早めから意識していたので,元気な時にはあれこれ,その後は状況にあわせて出来る限りのことをやり切ったという感覚でした.
もっとも当の本人がどう思っていたのかは推測するしかないのですが,世の中どころか自身の体すら自分の思った通りにならないことを痛感したのだろうと思っています. 私も同様で,例えば駆け付けるにも時間がかかったりするわけで思った通りにいきませんでした.こちらの状況もわかっていたことでしょうし,お互い様と思っていてくれたことでしょう.
ghsjtakedas20170708-09.png(361654 byte)
地域包括と医療の妙な関係−不足の観点からみる医療2.20− より)
●●ロスにならないよう納得して前に進むには必要不可欠なものと思っています。
お陰様で私は今日も健康に過ごせています.

<参考>
「母ロス」でうつを発症 解決する方法とは(AERAdot.)
https://dot.asahi.com/aera/2017070600067.html?page=1
母親が亡くなったときどうなる?あなたは“母ロス”という言葉を知っていますか?(ガジェット通信)
https://getnews.jp/archives/2044050

何により変わるか
4-1)「愛情」によって変わる
4-2)その人とどれだけ濃密な時間を過ごしたか
4-3)その人にどれだけの愛情を注ぎ、どれだけの愛情を注いでもらえたか
4-4)その命の持ち主が社会や世界を脅かす犯罪者だったらその命は本当に大切なのか
4-5)自分の人生で出会って大切にしたい人なら
4-6)自分にとって必要か必要でないか、だけだと思う
4-7)その人が自分にどう関わっていたか、医療従事者としての立場で考えるなら重体な人から助ける
4-8)医療の現場ではある程度の優先順位が決められている気がするが、命の異なりと言われれば難しい
4-9)社会や世界にかかる重要度で変わる
4-10)自分の知ってる人か知らない人か
4-11)命の価値は主観による他人の評価によって変わる
4-12)その人が居なくなることによって自分にどういう影響がでるか.自分からすれば自分の家族、親戚、知り合いが亡くなれば自分にとって損
変わる因子に関するところ
4-13)移植によって助かる家族の感情。この二つの角度から命について視ると、それぞれ違う
4-14)その人自身の教育環境や周りの人間であったり動物(ペット)などが影響してくる
4-15)主観を変化させる原因は、環境.置かれている/いた環境をいう。社会的、生活、家庭、職業的、教育などの環境も含まれる
4-16)有名人はテレビや新聞などで大きく報道されるが一般人は報道されることはない。その時点で同じ人間なのに違う
今後の心構え
4-17)患者さんや患者さんの家族に主観的に寄り添うことは難しいかもしれないが、苦しみは分かり合えると思うので、寄り添うことが大切
4-18)ただ生きているという人がいれば優先される命ではないだろう。生きているなら1番大切にされる命を目指せ

第5回保健医療提供体制

医療提供体制,医療圏,地域包括ケア,関連法規について(第9章,付章C)
<配布資料>
医療制度の国際比較(財務省財務総合政策研究所)
<資料>6か国対照表
http://www.mof.go.jp/pri/research/conference/zk087/zk087_shiryou.pdf


医療関係者と施設

医師数約30万人に対して看護師約140万人
病院数と病床数の話

医療レベルによる分類

一次医療

それほど難しくない(とされる)医療
慢性の生活習慣病・健康保持
お気軽な気分で質問されても、よくよく聞くと深刻な問題があるのと同じように、ある種複雑な部分を担う医療

二次医療

ある程度の専門性を有する医療を提供・・・一般総合病院のレベルと言われる
入院が前提の医療
各医療スタッフがチームで進めていく医療

三次医療

大学病院や特殊専門病院によって行われる医療 専門性が深まっていくので、それぞれの領域のスペシャリストだけでなく医療機器も高度に

x次医療OO

医療レベルと医療圏の話を整理すると
一次 二次 三次
医療圏 入院に関わる医療を提供する圏域(奈良県は5) 県単位が基本
救急医療 軽症患者(帰宅可能) 中等症患者(入院) 重症患者(集中治療室)

医療圏

ある圏域において施設毎に機能が違うので(当然だが)病院完結型→地域完結型の発想へ

周藤が考える地域(保健)医療学(2016)

1)集団(地域)内における健康問題に関する公正性の担保を、集団(地域)内外の資源を活用して実現するための学問領域
「地域完結型医療」というのは「病院完結型医療」に対するアンチテーゼとして打ち出されたたもので、地域(集団)の人々の健康問題の解決に必要なリソースは地域外にあってもかまわない

2)地域(集団)間の健康格差の縮小を目指すのは公衆衛生学と同じところではあるが、そのアプローチに公平性を求めていない
公衆衛生学・・・地域(集団)への公平な取り組みによる公正(健康格差の縮小)
地域(保健)医療学・・・他地域(集団)と公平ではないかもしれない現状を前提とした取り組みによる公正(健康格差の縮小)

jhim43-04.png(355208 byte)
jhim43-05.png(289833 byte)

jhim43-06.png(203431 byte)
(奈良県必要医師数実態調査に基づく医師数公開データの検証(第43回日本診療情報管理学会学術大会)より)

ERシステムFAQ(日本救急医学会)
http://www.jaam.jp/er/er/er_faq.html
医療計画(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/iryou_keikaku/
病院のしくみ(9)医療サービスの区域(都道府県の医療圏とは) (高齢者住宅仲介センタースタッフブログ)
http://en-count.com/archives/hospital9

保健医療体系

P146図34を見ると、医療と住民(社会生活)の領域の離れ具合が垣間見える
この構造をBの領域をコアにする格好で再構築すると良いように思う

保険制度

国によって異なる。日本は国民がなにかしらの保険に加入

「医療制度の国際比較」報告書について(財務総合政策研究所)
http://www.mof.go.jp/pri/research/conference/zk087.htm

救急医療

ウォークインの話・・・コンビニと勘違いする人もいる

わが国の医療上の問題

標榜科 医療法の規制
診療報酬制度
家庭医の再認識
少子高齢化

本日のお題

これから人口減少社会を迎え,日本の保健医療.特に地方は深刻な状況になるかもしれない.
どのような状況が想定されるか自分の考えを述べよ

授業後補足

お題に対する皆さんのご意見まとめ

深刻な状況を想定されるご意見だらけだったように思います.
そのぐらい大変な状況なのだと
以下の状況をコメントされた方もおられました
joho20170721-10.png(297804 byte)
ところがデータを分析すると独居問題に関しては都市部の方が深刻な状況
joho20170721-11.png(49487 byte)
都市部の方が従事者が多いものの独居問題を改善できる状況ではない
joho20170721-12.png(54413 byte)
オープンデータで読み解く地域包括ケア −不足の観点からみる医療2.21− より)

<参考>
不都合な未来〜2025年の医療〜(第29回日本医学会総会2015関西 学術テーマ展示「ITがもたらす情報化社会の新たな医療環境」)
https://www.youtube.com/watch?v=fq8-FQ_T8c4
ホームドクター2006−近未来の地域医療−(第23回日本医学会総会1991京都)
https://www.youtube.com/watch?v=5Fy17NuNG_k


想定される状況
5-1)地方では医師の数が圧倒的に足りなくなることが予想される
5-2)地方よりも大きな病院に通う人が増え、地方の病院は経営困難に陥って最悪無くなる事も考えられる
5-3)患者は徐々に減りクリニックもそれにつられ減るか違う病院、クリニックと合併
5-4) 過疎地域の医師不足により、家の中でネットを通じて診察する方法が一般的になるのではないのか
5-5)地方の保健医療は特に苦労するであろう。経営は成り立ちにくいと思う。
5-6)患者がいなければ、新人の教育もまともに出来ない状態が続くであろう
5-7)医療の進歩と,社会人1人に対して2、3人の高齢者を負担する状況のバランスが取れずにアンバランスな保健医療になるのではないか
5-8)病人や高齢の方を介護・看護をする人が不足する
5-9)私たちの世代やそれより上の年齢の人口が多くなるので、高齢者の年齢層が増える
5-10)地方ではクリニックや町の小さな病院の経営も難しくなり、ひとつの大きな病院に統合されていく
5-11)都市と地方での医療技術の差も生まれるので、都市に行く人も多いだろう
5-12)人口が減ればそれ以上人口を減らさないようにしようとする、そうなると日常生活を気をつけるか、医療を発達させるしかないと思うので、医療は逆に発達するのではないか
5-13)都会の方では医者の数が充実していることで、治療を受けられない人はでないと思うが、地方部になると、高齢社会に加え、医者の数が足りなくなり、どんどん死者数が増加していく
5-14)病院へ来る人数も減るので、儲からない仕事になる。でも、医療関係者の人数も減るため、今と変わらないことも考えられる
5-15)人口は減少しているが高齢者は増えているため、長期入院の患者も増えることも考えられるため、病院は減らない
5-16)医療関係者、患者、物流の減少が考えられる。負の連鎖が生まれ、最後にはその地方に病院がなくなる可能性がある。そして、最終的には都市に医療関係者、患者、物流が集中する
5-17)地方自治体の経営破綻。これは人口減少による地方自治体の財政の悪化が原因となる。その地方自治体が運営する病院などが閉鎖される
5-18)医療従事者の人手不足。働き手が居なくなれば何れは病院等も潰れていき大都会の大病院等しか残らなくなる
5-19)患者も少なくなる。病院の運営や、設備等の保守、点検にも影響が出てきたり、医者等の技量も下がって来たりして、最終的には医療ミスに繋がる危険もある
5-20)病院に人が少なくなり廃院することになり周りに住んでいる人はバスなどを使い都市の方へ病院に通う
5-21)子供を増やし、医療関係に就職する人を増やす必要があると思う
5-22)人口が減っていくと、医師の数も減っていきそれに伴って病院の数も減っていく
5-23)孤独死。終身まで独身の人が増えておりそのために発症の発見の遅れや治療の遅れによる死亡や後遺症が今後増えてしまう

何が必要
5-24)訪問看護や開業医が必要
5-25)子供を増やし、医療関係に就職する人を増やす
5-26)地域との結びつきやスマホの見守りアプリだったり生命の情報を管理するデバイスだったりを持たせる

第6回病気の原因

病気の内因,外因(第4章B)

なにかしらの事象が起こるにはなにかしら原因が必要
病因学・・・病気の原因を研究する学問領域
ただし、全ての原因がわかっているわけではない
根治的な治療⇔姑息的な治療

原因分類

主因と誘因

主因・・・特に重要なもの(直接原因・決定的要因))
誘因・・・副次的なもの(間接原因・遠因)
どれだけ誘因が集まっても主因がなければ発病しない

外因と内因

内因・・・体内の原因・・・病気の素因
1)年齢
<参考>
成人に達した川崎病について(日本成人先天性心疾患学会)
http://www.jsachd.org/faq/2012/04/post-137.html
2)性別
3)遺伝
4)先天異常
サリドマイドの抗がん作用について(銀座東京クリニック)
http://www.1ginzaclinic.com/thalido.html
5)体質
6)免疫とその以上
7)心因
外因・・・外部から身体に加わる原因
1・2)栄養物の過不足
世界糖尿病デー
http://www.wddj.jp/
3)物理的病因
物理的=機械的でもなく 熱とか光とか
一方では検査(P42)で用いたり治療(P111)で用いたり
<参考>
物理的因子(労災疾病等医学研究普及サイト)
http://www.research.johas.go.jp/22_inshi/index.html
4)化学的病因
外来毒と自家中毒の違い
5)寄生体による病因
いわゆる感染症

到達度確認

授業後補足


第7回病気による身体の変化

血行障害、進行性/退行性変化,炎症,腫瘍(第5章A)

血行障害

・虚血
 虚血性心疾患・・・心筋梗塞
 虚血性心疾患とは(公益財団法人日本心臓財団)
 http://www.jhf.or.jp/q&adb/category/c4/
・充血とうっ血の違い
 動脈血なのか静脈血なのか
・出血
 動脈性出血 静脈性の出血
・血栓症 塞栓症
ロングフライト血栓症(日本旅行医学会)
http://www.jstm.gr.jp/lft_01.html
震災時のエコノミークラス症候群を考える(イッツ・コミュニケーションズ) http://www.itscom.net/safety/column/021.html

進行性/退行性の変化

肥大⇔萎縮

炎症

炎症の主徴(ガレヌス) 発赤 発熱 疼痛 腫脹 機能障害
炎症の治療薬 ステロイド 非ステロイド

腫瘍

P86腫瘍の良性悪性の表をチェックのこと

奇形

先天性の病態な状態・・・遺伝因子だけではく外因(アザラシ症は先週の授業でもとりあげている)

授業後補足



第8回病気の診断

診察,診断,検査技術について(第4章A,第6章ABC1〜4)


病理学

病気になると何らかの症状が現れる

器質的変化

肉眼的に見える病巣のあるもの

機能的変化

一時的な機能障害のあるもの

診断

dia(通して)gnosis(知ること)=知りぬくこと
科学の進歩とともに様々なことを知ることができるようになった
<参考>
生化学検査部門 (浜の町病院)
http://hamanomachi.jp/bumon/kensabu/seikagakukensa.html

直接診断法

症状や所見から診断する方法

間接診断法

除外診断法
治療的診断法
薬物の効果から診断

病歴の聴取

主訴・現病歴・既往歴・家族歴

診察

問診・視診・触診・聴診・打診
研修医1年次OSCE 医療面接篇(医師学)

症候と所見

自覚症状⇔所見(他覚症状) 系統別の症候は整理しておくこと

診断と検査

参考
臨床検査値 学生用共通基準範囲の設定について(日本臨床検査医学会)
http://www.jslm.org/committees/standard/ref_2011.html

第9回医療で発生する情報

<配布資料>
DPC 制度(DPC/PDPS※)の概要と基本的な考え方(中医協(厚生労働省))
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r985200000105vx-att/2r98520000010612.pdf
診療情報,DPCについて(第6章C5)
医療は様々な情報を発生させる

情報

joho20150613-5.png(149915 byte) joho20150613-6.png(111907 byte) データ:
一次データと二次データの違い。
 一次・・・ライブ。対象からダイレクト
 二次・・・既に記録されたもの。まとめられたもの

情報:
データに意味を付与したもの
 ただし受信者の特性に依存

知識:
情報を体系化したもの。
 受信者の知性は当然だが、提供されているデータや情報としての理解の度合いや誤解によって知識構造体に違いが出てくる。

変量(データ)の分類・・・測定尺度

変量は様々なものがあるがそれらの性質をとりまとめ分類することが出来る。
それぞれを尺度と呼び、4つに分類するのが一般的である
1名義尺度
2順序尺度
3間隔尺度
4比率(比例)尺度

1,2を質的データ(変量)(定性的)
3,4を量的データ(変量)(定量的)
性質としては上位互換性があり
4>3>2>1

カルテ

法令で「カルテ」なる言葉は出てこない。 「診療録」のことを指す
京都創成大学/京都短期大学メディアセンター報 芙蓉第18号

<参考> 東京都衛生部 都立病院における診療録等記載マニュアル
http://www.byouin.metro.tokyo.jp/hokoku/guideline/documents/sinryoroku.pdf

・医師法<資格法>で作成や保存について定められている。
・治療に関すること以外の記載もある

病名

病名は医学の進歩とともに
そもそも何のための病名なのか?
病気を治す(治療)に結び付く・・・一次利用
医学に結び付ける・・・二次利用
病名は名義尺度・・・統計処理(カウント)をするには→コード化ICD(教科書P170)

DPC/PDPS

DPC・・・(日本版)患者の診断群分類
医療資源を最も投入した傷病名と診療行為の組み合わせによる分類 PDPS・・・1日当たり定額報酬算定制度
<資料>
DPC 制度(DPC/PDPS※)の概要と基本的な考え方(中医協(厚生労働省))
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r985200000105vx-att/2r98520000010612.pdf

本日のお題

診療に関する情報はデジタル化されることで自在に扱うことが可能になりました.
臨床工学技士は生体に関する情報に関わりますが,近年IoTやAIなどのキーワードが溢れかえっており仕事の内容が変化していくことは必至でしょう.
さて20年後の臨床工学技士の業務はどのようになっているのでしょうか?具体的な夢のある回答お待ちしております

授業後補足

お題に対する皆さんのご意見まとめ

医療そのものが技術の進展により変化するが,臨床工学技士の役割がどのように変化していくか考える機会になったと思います.
印象的なのが「仕事に追いつくよう毎日勉強の日々。便利になるのはいい事ですが少し辛い」
他領域も同様ではあるのですが,特に医学医療に携わる分野は意識せざるを得ない世界であります.
AIの話が出てきていましたが,皆さんの思うAIと旧世代の思っていたAIは異なるわけでこの話はこれから先も続くことでしょう
地域格差の話も出てきましたが,重要な指摘と思います.はたして情報技術がどこまで補うことが出来るか

9-1)基本はAIやIoTの進歩によって簡単というか、やりやすいものになってくる
9-2)機械の故障や、AI IoTの不具合が生じた場合の修理や点検はとても難しいものになる
9-3)人工透析はすべて機械が自動でするようになり、「人工」とは言えないものになる
9-4)臨床工学技士の扱う機械の数が増えていったり、新しい機械がどんどんできて古い機械が無くなっていったりする
9-5)使い方を臨床工学技士が全て覚えなければならないので、覚えるのに必死な業務生活を送ると思います。
9-6)臨床工学技士が扱う物の幅も広くなり、大変忙しい日々
9-7)臨床工学技士が現在よりも重宝されメジャーになっていく
9-8)身の回りのものが、インターネットにつながる社会になっていけば医療機械も同様な流れ
9-9)生活習慣病をケアする場合、受診頻度が上がり医療費が上がるが,IoTを導入した場合医療費を抑えられる
9-10)個人に合った医療を提供できるというメリットもあるので、患者の状態を管理することも業務の一つになる
9-11)IoT機器を導入すればそれを修理管理することも仕事になる
9-12)臨床工学技士の業務内容は難しくそして多いから、20年後はロボットが導入される
9-13)医療用ロボットが販売しても問題がないと国が認めてもそれを買おうと言う病院は少ない
9-14)病院にロボットを置くとなればそれなりの資金は必要となるので浸透するには
9-15)臨床工学技士の業務はあんまり変わっていないのでは
9-16)循環器系と呼吸器系が別々になりそれぞれのライセンスが必要になる
9-17)今後医療もAI化されていく中で仕事内容は今現在とは少し違ったものに変わっていく
9-18)AIも機械であり、機械を扱う仕事は今後無くならない
9-19)病院内の機械はAIも含め臨床工学技士が扱っていくのではないか
9-20)人がいる限り医療系の仕事は必要とされる為、機械化されていくというのは臨床工学技士がますます必要とされる
9-21)AIなどを使った機械などが多くなっているので、臨床工学技士はそういった機械を扱うことや、点検などをしてる
9-22)現在行われている代行装置の操作・保守管理に加え、筋電義肢の調整(義肢の調整管理などは義肢装具士の仕事だが、機械を使うため医学と工学の両方の知識を兼ね備えた臨床工学技士が適任では)
9-23)医療ロボが開発され,設定をしたりメンテナンスをすることが主な仕事.そして、そのロボの購入
9-24)これまでは難しかった治療も機械を使うことで簡単に治療できるようになり、社会の平均寿命がどんどん伸びていく
9-25)臨床工学技士はこれから先、進化し続ける。なぜなら、医療がどんどん機械化されているから
9-26)今後は看護師より臨床工学技士が必要になってくる
9-27)AIによる人間がする仕事は少なくなっていくが,臨床工学技士はAIなどによって発達した医療に関わっていく
9-28)臨床工学技士の仕事内容がどんどん変わっていったら仕事に追いつくよう毎日勉強の日々です。医療が発達して便利になるのはいい事ですが少し辛い気がします
9-29)進歩した医療技術が導入されるのは都市部等の一部で今以上に地域差が顕著
9-30)臨床工学技士として必要とされる能力はアナログ機器とデジタル機器の両方を正しく扱い、他者にわかり易く説明できること
9-31)臨床工学技士とは機械を扱う人だと考えています。AIを臨床工学技士が使うことによって、患者様への医療の提供はスムーズになる
9-32)例えば血液検査の結果から、これから病気になる可能性を推測するのもAIで可能になる。そういった面で臨床工学技士は早期情報を提供するのに活躍できる
9-33)医療でも自動化が進む。技士の仕事はその機械を直したりすることがメイン
9-34)AIのメンテナンスなどが主な仕事。患者の相手ではなく、機械相手が主
9-35)AIが発展していき、AIに人口心肺や、透析の仕事はほとんどAIにとられてしまう

第10回病気の治療とリハビリテーション

治療法,リハビリテーションについて(第7章)

病気をなおすもの

自然の治癒力
治療は補助的な役目

治療法分類

具体的な話は「医学の歴史」の回で
経験的療法:なぜ功を奏すのかはっきりしないが「伝聞された」療法
合理的療法:合理的思考力によるもので「考えられた」療法

原因療法

原因を取り除く

対症療法

病苦を和らげる
患者の回復力を増強

予防療法

発症リスクを下げる療法

外科的療法

手術。最近は内視鏡を用いた外科的療法も

内科的療法

薬物療法や食事療法
化学療法(化学的な物質で病原体を攻撃)も含まれる

理学療法

物理療法ともいう
機械的運動(理学療法士 PT)を思い浮かべるが、放射線治療もこれ

作業療法

作業や動作によって
・身体の障害を補充代償
・精神を正常に

精神療法

全ての病気には精神療法が必要だが患者とのコミュニケーションですべての医療従事者が自覚の有無にかかわらず行っている
狭義の精神療法は、精神を心理的に分析

治療の基調をなすもの

安静

過度な安静は回復を遅らせたりなどなど
局所的(局部的)安静:関節とか・・・固定
全身的安静だけではなく、精神的安静も

食事

正しい食事・・・健康維持も病気の治療も
様々な食事がある。
形態@普通食A咀嚼に対応した軟食B消化食C嚥下食D嚥下訓練食E流動食
特別食:減塩食、貧血食、糖尿病食、肝臓病食、痛風食、透析食など
<参考>
食事の種類[type of meal](ニュートリー株式会社)
http://www.nutri.co.jp/nutrition/keywords/ch10-4/keyword1/

看護

患者の治癒を早める
医師の良き介助
患者や一般の人々に対するよき忠告者

リハビリテーション医学

リハビリテーションの目的

・病む器官を完全に治すことではない
・じょうずに使いこなせるように個人を指導すること
心身の多面的な幅広い援助と社会的支援が必要

リハビリテーションの施設と専門職

理学療法士
理学療法士とは(公益社団法人日本理学療法士協会)
http://www.japanpt.or.jp/aboutpt/physicaltherapist/
作業療法士
作業療法士ってどんな仕事?(一般社団法人日本作業療法士協会)
http://www.jaot.or.jp/ot_job
言語聴覚士
言語聴覚士とは(一般社団法人日本言語聴覚士協会)
https://www.jaslht.or.jp/whatst_g.html
<参考>
リハビリテーション3職種が語る〜医療の領域はない〜(首都医校 大阪医専 名古屋医専)
https://www.iko.ac.jp/cross/report/966

授業後補足



第11回病気の予防

予防医学,健診,衛生学,衛生統計について(第8章,付章AB)

病気の予防の原則

病原体の体内侵入の防止

感染経路
接触感染,介達感染,飛沫感染,空気感染,経口感染,昆虫媒介感染,血液感染,母子感染

<参考>
感染経路について(感染症.com)
http://www.kansenshou.com/infection-guide-infection-route/

免疫

痘瘡・・・天然痘
〈新1類〉痘瘡とうそう(天然痘てんねんとう)(Yahooヘルスケア)
https://medical.yahoo.co.jp/katei/251372000/?disid=251372000
自然免疫と獲得免疫の違い
T細胞とB細胞の違い
<参考>
モノクローナル抗体の作り方とは?(中外製薬)
http://chugai-pharm.info/bio/antibody/antibodyp12.html

予防医学と衛生学

予防医学・・・病気の予防
衛生学・・・健康に保つ
・個人衛生学・・・保健学

防疫

ワクチン接種

母子保健

昔と比べて安全になった
産後うつなどの問題など子育て環境が変化している
健やか親子21

高齢者保健

・高齢社会
・ADL
・認知症

労働衛生

WLB(ワークライフバランス)の話も重要

環境

公害の話だけではなく、新しい建材によって自宅でも

健診

病気の自覚・・・認識できるような見せ方や教育が必要
早期発見と予防
<参考> 野口緑,PDCAに基づく尼崎市の取組み,保健医療科学 63(5), 449-462, 2014
https://ci.nii.ac.jp/naid/110009884520
健診・保健指導のあり方(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/seikatsu/index.html

第12回医学の歴史

古代の医学,中世の医学,近代の医学(第2章1〜4)

医学の起源

医・・・治療
偶然含めなにかしたら効いた・・・民間療法
魔法医学・経験的民間医学からの脱却 → ヒポクラテス

ギリシア・ローマの医学

ヒポクラテス・・・体液説(血液・粘膜・黄胆汁・黒胆汁)
ガレヌス・・・炎症の主徴(発赤・発熱・疼痛・腫脹・機能障害)
誤りがあった・・・科学的である

中世の医学

サレルノ医学
唐の医学・・・奈良・平安時代の日本の医学に影響

近世の医学

ベサリウス・・・人体の解剖・・・「人体の構造に関する7つの書」
ハーベイ・・・血液循環
ヤンセン親子・・・顕微鏡
シデナム・・・病気の分類
ブールハーフェ・・・ベッドサイドティーチング
アウエンブルガー・・・打診法
ジェンナー・・・種痘
ゼンメルワイス・・・産褥熱

授業後補足


第13回 未来の医学

未来の医学と保健医療について

保健医療2035
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/hokabunya/shakaihoshou/hokeniryou2035/
setonet20160521-26.png(247351 byte)
setonet20160521-57.png(173658 byte)
setonet20160521-63.png(200977 byte)
地域と医療の統合に資する 情報活用の考え方 −不足の観点からみる医療2.10− より)
保健医療分野におけるロボットの現状と未来(開催趣旨)(2017年度第一回MTE(主催 日本医療情報学会関西支部))
http://www.medbb.net/education/mte20171107/index.html

【動画】マツコロイド、黒柳徹子アンドロイド「totto」と初対談(MAiDiGiTV)
https://maidigitv.jp/movie/fU0fmF2N2qk.html
【動画】AIすげええ! ロボットが “医師国家試験” に合格! 誕生から9カ月、知識は医学博士レベルらしい / 人間の医者が消える時代きちゃう?(ロケットニュース24)
https://rocketnews24.com/2017/11/20/984116/